2021/12/29 19:45
梅干しを干し終えて瓶につめてからしばらくしたある日お客様が見えた。
梅干し出すしかない!
梅干しには煎茶でしょ!
煎茶には塩昆布でしょ!
塩昆布には大福でしょ!
とエンドレスに。
結局、梅干しと煎茶に葛饅頭をだした。菓子器とは別に松葉に刺した小梅の梅干しと塩昆布を豆皿にだす。
煎茶は京都宇治の標高500mの高原で栽培されている荒茶にした。荒茶は茎などが入っていてその分味わいがしっかりしている。
そしてなによりそこの茶園はとても健やかなので茶の味わいも健やかだ。宇治には珍しい高原気候で育つ茶の息吹を感じながら、茶畑の様子が目に浮かぶ。下草は放し飼いになっている鶏のご飯になる。
吹き渡る風、うっすらとかかる夏の霧。
すっきりとした顔でお帰りになったお客様の背中を見送ったあと、下げた煎茶に湯をさして梅干しを落として飲んだ。
これもまた美味しい。